ラブライブサンシャイン劇場版の感想 (1回目)
ラブライブサンシャインの映画、1回目観に行ってきました。
感想などを箇条書きで。
- 全体的な感想としては、「個々のシーンは悪くないのだが、全体がとっ散らかっている」。
- そもそも、映画の中でやっていたネタが、「3年生が抜けた後の新しいAqoursを、残る6人はどう作れば良いのか」「Saint Snow を終え、理亞は次にスクールアイドルとしてどう活動すれば良いのか」「自由奔放にしている鞠莉を大人しくさせたい母親をどうやって納得させるか」「浦の星の統合先の学校側にある、浦の星の空気を持ち込まれてだらけてしまうのではないかという懸念をどう解決するか」の4つもあるわけで…。
- 25分×4話でやるんならともかく、100分で1つの話としてやるのではちょっと…。
- 個人的には、鞠莉の母親のくだりは要らなかった気がするなぁ…。イタリアを舞台にした話を書きたいならもっとやりようがあったのでは。
- 鞠莉の母親のくだりを無くすと、これからのAqoursと、Saint Snow の次の新しいスクールアイドルと、それぞれの問題を解決した上で、さらに新たな一歩目として、統合先の学校の件を解決する、ってことで、話としてのまとまりは良くなる気がする。…まあ、劇場版のわりに、舞台は相変わらずで沼津・函館・せいぜい東京、になっちゃうけど。
- というか、鞠莉の母親、生まれつきの日本人ではないようなのだが、父親は父親でイタリア系アメリカ人のはずなので、もはや小原という名字はどこからやってきたのか…。(アメリカでオハラ→風と共に去りぬのスカーレット・オハラ、ってのが出てきたが、このオハラはアイルランド系らしいので、イタリア系じゃないんだよなぁ)
- 物語の冒頭、まるで沼津のプロモーションだったので、これは舞台は基本的にイタリアになるから、最初に沼津を推しておかないとなんだろうなぁ、と思ったら、むしろイタリアのほうが申し訳程度に入っているような感じだった。
- 申し訳程度といっても、イタリアでは駆け足でヴェネチア、フィレンツェ、ローマを回ったわけで、これはこれで3都市回らなくてもどこかの街で腰を落ち着けて話を進めても良かったような。
- しかし、ヴェネチアで3年生の曲が流れたときは、あとで1年生曲と2年生曲もあるんだろうな、と思ったのだが、そんなことはなかった。あとは全員曲だった。
- むしろ、Saint Snow の新曲が流れるという。まあ別に悪くはないのだが。Saint Aqours Snow でモデル作ったからこういうこともやろうということになったのかな、と邪推。
- 場面場面でいえば、ルビィの成長ぶりとか、理亞が次のスクールアイドルへと踏み出せるように聖良が気持ちを伝えるシーンとか、統合先の学校の問題を解決するためのライブの途中で3年組がそれぞれの進路へ向けて出発していくシーンとか、場面場面は良いんだけど、全体としてとっ散らかっている感がマイナスしちゃうんだよなぁ。
- というか、ラストを9人の曲にしたい、というのは分かるのだが、3年組が抜けた新たなAqoursとしてのスタートというべきライブとして、物語の最後に、統合先の学校の問題を解決するためのライブを持ってきておきながら、途中から、謎空間での3年組込みのライブになってしまうのはどうかと思った…。
- やっぱり、全体としては、TVシリーズのときから感じていていた、「個々のシーンは良いんだけど、全体を考えるとズレを感じて微妙になる」という問題が、そのままだったように思える。
- そういえば、思わせぶりに羽が飛んでいくシーンがちらほらあったけど、アレって、飛んでいく羽の色は全部を通してみると9人それぞれのカラーが出てきていた…のかなぁ。